こんにちは。休日クリエイターのライター久道月晴です。
以前、私が現在使用しているカメラ、レンズをご紹介させていただきました。
上の記事で紹介した各機材について、趣味で使用している私なりのレビューを書いていこうと思います。
今回は、カメラのボディです。
ミラーレスカメラの中でも有数の高感度撮影が可能なカメラ。
「ソニー α7SII(SONY ILCE-7SM2)」を1年間使用しましたので、簡単にレビューします!
まずは、基本仕様から
発売日 | 2015年10月16日 |
実売価格 | 23万円前後~33万円前後 (記事執筆時) |
シリーズ | α7Sシリーズ |
マウント | ソニーαEマウント |
マウント径 | 46mm |
フランジバック | 18mm |
センサー | フルサイズ(35.6×23.8mm Exmor CMOS) |
画像処理エンジン | BIONZ X(ビオンズ エックス) |
有効画素数 | 1220万画素 |
ISO | 100 – 102400 |
拡張ISO | 50 – 409600 |
AF方式 | ファストインテリジェントAF(コントラストAF) |
測距点 | 169点 |
連写 | 速度優先:5コマ/秒、2.5コマ/秒 |
測距輝度範囲 | -4~20 |
ファインダー | XGA OLED Tru-Finder (236万ドット/視野率100%/倍率0.78倍) |
モニター | 3インチ (123万ドット) |
シャッタースピード(メカニカル) | 1/8000~30秒 |
サイレントシャッター | ○ |
動画 | 4K 30p |
動画撮影時間 | 29分 |
スローモーション(ハイスピード)動画 | 120fps(フルHD) |
Log | S-Log2、S-Log3、S-Gamut3.Cine、S-Gamut3 |
手ぶれ補正 | 4.5段分 |
防塵防滴仕様 | 配慮した設計 |
可動式モニター | チルト |
顔認識 | ○(瞳AFにも対応) |
Wi-Fi | ○ |
NFC | ○ |
SDカード | シングルSDスロット(SDXCカード UHS-I対応、メモリースティックも使用可能) |
サイズ | 126.9mm×95.7mm×60.3mm |
重さ | 584g |
USB充電/給電 | ○ |
インターフェイス | マイクロUSB、HDMIマイクロ |
とりあえず使ってみての第一印象は?
やっぱり夜の写真がキレイ!
フルサイズは背景ボケが素敵!
そんな第一印象を象徴する写真を二枚ほど。
日本三大鍾乳洞のひとつ、岩手県岩泉の龍泉洞の中でパシャリ。
なんとISOは32000です。
こちらはよく行く担担麺屋さんの担担麺。
ピント面ではチャーシューの繊維質がはっきりと分かりながら、ピント面から離れるごとに、きれいにボケていくのが分かります。
食べたくなってきた・・・
私が初めて購入したミラーレスカメラは、オリンパスOM-D E-M1でした。
E-M1も使いやすく、すごく良いカメラでしたが、センサーサイズがフルサイズの1/4程度の大きさのマイクロフォーサーズということもあり、使いながらもいつかは「フルサイズ」とのあこがれを持ってしまっておりました。
レンズはちょっと絞ったぐらいがいいとか、絞りで自分の写真の表現をとか、解像感が大事とか、いろいろな話を聞きますが、結局、背景をボケした写真が大好きなんです。
ボカしたいんです!
だって、なんか、かっこいいんですもん。
ここがGood!
非常に、気に入って使っているカメラですが、その中でもGoodと思う点を何点か挙げたいと思います。
ISOを上げられるのは趣味カメラにとって正義です。
第一印象で、夜の写真キレイ!と話しましたが、高感度に強いということは、夜の写真以外にも、子供撮りにとっていい点があると思っております。
それは、室内撮り!
絶対やりますよね。室内撮り。
子供の素の表情を撮ろうと、室内の少し離れたところから、あまり明るくないズームレンズなんかで撮影しようとすると、ISO感度を上げざるをえません。
シャッタースピードを遅くするとブレてしまいますから。
この写真は、昼間に娘がお遊びで、口紅を塗った自分の顔を鏡で見ている様子です。(※クチビルをハミ出していますが 笑)
昼間で、そこそこ日差しも入ってきていますが、F値3.5-6.3の便利ズームレンズを使ってF値6.3での撮影のため、ISOは4000となりました。
それでも、髪の毛などを見ると、しっかり解像しており、ノイズ感も少ないのではないでしょうか?
自由に設定したい人向けのカスタマイズ性
自由に機能を変更・割り当てできるボタン類が全部で11個もあります。
さらに、好きな機能を12個配置して、呼び出せるファンクションメニューも。
自分で、自由に設定したい人にとってはすごく良いと思います。
Logでの動画編集がちょっと楽しい。
このカメラは、動画撮影にも向いています。
高感度に強いということは、シャッタースピード、絞りを固定しても、ISOAUTOで、ある程度撮れちゃうので!
そして、この機種はLog撮影という撮影ができます。
Logで撮影すると、より広い「色域」「ダイナミックレンジ」「階調」の映像情報を記録することができるとのこと。
後から色を調整することが前提の撮影なのですが、動画編集ソフトでカラーグレーディングをすることで、映画風の動画にもできちゃいます。
まだまだ勉強中ですが・・・
なんやかんやでかっこいい!
ボディはマグネシウムで高級感がありつつ、マウント部分のメタリックオレンジが男心をくすぐります。
ここがBad!
まだまだ進化の途中。ここが直って欲しいというBadな点も挙げていきます。
メニューボタンを押すのがためらわれる
家電大好きな私ですが、ソニー家電とはあまり接点がありませんでした。
ソニー家電のメニュー構成はこんな感じなのでしょうか?
うまく言えませんが、メニュー構成が直感的に解りにくいところもあり、「あの機能を変更したい!」と思ったときに、どうも、すんなりたどり着けません。
もう少し整理されるといいですね。
ホールド感が・・・小指があまる。
小指を、ピンと伸ばしたまま、モノをつかんでみてください。力が入らない感じがしませんか?
そうなんです。小指を伸ばしたままだと、握力を最大限に発揮することができないのです。
そんな中で、このカメラ、小指があまります・・・
私の手が大きいのかもしれませんが、オリンパスOM-D E-M1は、小指もしっかりグリップでき、ホールド感はバッチリでした。
この点、ひじょうに残念。
半日ぐらい撮影していると、右手の中指と薬指が痛くなります。
多少サイズが大きくなってもいいので全力で握りたい!
バッテリーは複数持ちが必須
バッテリーが、すぐ減ります!
動画を撮ろうものなら、ふと気づいたら、あとわずかというのはザラです。
でも、このα7SIIは、動画に寄せた機種であるため、バッテリーが最初から2個付属します。
潔いです。
結局レンズは・・・
この機種固有の話ではなく、αシリーズ全般に言えることですが、ボディは小さくて軽いのに、やはり明るいレンズは重いです。
そして、ソニー純正レンズは高いです。
所有欲を満たしてくれるという意味ではGoodなのか・・・
いや、財布には厳しいです。
ローンが大変です・・・
最後に。ミラーレス戦国時代突入!
これまで、「フルサイズ」「ミラーレス」というキーワードでカメラを買おうとするとソニー一択でした。
それが今は!
ニコンの「Z 7」が発売され、「Z 6」が発売を控え
キヤノンの「EOS R」も発売を控え
パナソニックの「LUMIX S1R」と「LUMIX S1」が発表されました。
そして、私が愛用するソニー「α7SII」の後継機「α7SIII」はいつ発表されるのか!?
どんな進化と驚きを与えてくれるのか!?
まさに「フルサイズミラーレス戦国時代」
これからが、とっても楽しみです。