カメラ

キャノンEOS kissX9 オート機能ではなく【絞り優先Avモード】×【ビジュアルガイド】で撮影してみた

こんにちは。ライターのイタガキマリコです。

一眼レフカメラを購入してから約半年。一眼レフカメラ初心者の私は今までずっとどの写真もオート機能を使用して撮影してきました。

X9には、いくつかのオートで撮影できる機能があります。スペシャルシーン、シーンインテリジェントオートなどです。

その中で私はよくスペシャルシーンを使用して撮影していました。その場に合ったシーンさえ選べば、後はカメラが上手に撮ってくれるからです。

でも、半年くらい経った今、「オート以外のモードで撮影したい!」という欲が高まってきました。

そこで今回は、オート以外のモードの中で、【絞り優先AV】というモードで撮影してみたので、リポートします!

絞り優先Avモードとは

絞り優先Avモードとは、簡単に説明すると、被写体の周り(風景)のボケ具合を変えられるモードです。

レンズではなくカメラ側で設定することにより、被写体の周りの風景をクッキリと写すことも出来るし、ボケさせることも出来ます。

つまり、iPhoneXSやXRについているカメラの、背景のボケ具合を変更できる機能と同じようなものです。

モードの合わせ方、設定の仕方は簡単

さて、そんな背景のボケ具合を、自分の好みに合わせて写せる機能ですが、私を含めた一眼レフカメラ初心者の人が思うのが、【オート以外のモードは設定が難しい】ということ。

私自身もずっとそう思っていました。だからこそ半年間ずっとオート機能を使用して撮影していたのです。

でも、実際に絞り優先のモードを設定してみるととても簡単でした。やっぱり一度やってみるとわかりますね。

まずは、ダイヤルを【Av】 と表記されているところに合わせて絞り優先のモードに変更。

次に、いよいよボケ具合の設定です。

私が所有しているCanon EOS kissX9には、「ビジュアルガイド」という説明画面を出すことが出来ます。購入したばかりの初期設定ではモニターに「ビジュアルガイド」が表示されるようになっているのです。

そのモニターを見ながら、タッチで設定できるのでとても簡単。
モニター画面にメッセージが出るので、画面左下の「Q」と表記されている部分をタッチした後、指でバーを動かすだけです。

一番ボケ具合が強い状態のモニター画面はこんな感じ。バーは「ぼかす」側で絞りはF4.0と表示されています。

次に真ん中くらいに設定した画面。絞りはF9.0。

最後にボケ具合をほぼゼロにした画面。バーは一番「くっきり」側で絞りはF22。

タッチして、一番「くっきり」の設定にしていると、モニター画面には
『背景がよりくっきり写るようになります。手ブレに注意するか三脚を使用してください』
とメッセージが表示されました。

この文章の他に、『一般の撮影に適しています』なども表示されます。

表示されるメッセージを参考に、大体このくらいかなー、と思うところまで赤い線を動かして止めた後、戻る矢印をタッチすれば設定完了。

こんな感じで、簡単にボケ具合の設定ができます。

いよいよ実写。ボケ具合は被写体の種類によって変える。

絞り優先Avモードでは、絞りが固定のためレンズを動かしてもボケ具合が変わりません。

上で説明した設定方法を使うことで、被写体の種類に合わせた背景のボケ具合で写真を撮ることができるということです。

被写体がトミカなどの小さいものの場合

被写体がトミカや花のような小さなものの場合、周りを結構強めにボケさせたほうが被写体を立てることができます。

これはあくまで一例ですが、トミカを被写体にした場合の背景のボケ具合の違いです。
まず、一番ボケ具合を強くしたもの。


背景がかなりボケているのがわかりますね。(少しやりすぎ感もあります)

同じ被写体、同じ角度で、今度はボケ具合を真ん中くらいにしたもの。


背景は軽くボケていますが、なんとなくわかります。このくらいか、もう少しボケているくらいが通常の撮影には合っています。

では、同じ被写体、同じ角度でボケをほぼなくしたものです。

背景がしっかりわかる写真になりました。これでは、被写体が引き立ちませんね。

このように、カメラ側の設定で簡単に背景のボケ具合を変えることが出来ました。

被写体が人や動物の場合

これまでは被写体がおもちゃや花などの小さいものの場合でした。
次に、被写体が人や動物の場合です。

動物や人を撮影する場合の設定の数値は、室内か外か、によっても違うと思います。

例えば室内で動物や人を撮影する場合、被写体を引き立てるために少し強めにボケさせてもいいですね。

屋外での撮影の場合、自然や周りの風景を含めた上で被写体である人や動物を引き立てるために、風景がわかる程度に軽くボケさせるといいでしょう。

写真を撮りたい!と思うのは私の場合、綺麗だったり素敵な風景のところで誰かと、ということが多いので、そういう時は軽くボケさせるくらいにしています。

設定を変えてもファインダーから見える光景は変わらない

ここで注意点です。
実は、カメラ側で設定を変えても、ファインダーを覗くと、設定前と同じ光景が広がっています。ボケ具合も設定前と変わっていないのです。私も最初驚いて、何回か設定を変えてからファインダーを覗きましたが変化なし。

つまり、「ボケさせたくない」と、「くっきり」の設定にしてもファインダーから見る景色は背景がボケているので、注意が必要になります。

そして、一番注意しなければならないのは、手ブレです。

例えば先ほどのトミカの3枚目、ほぼ背景のボケをなくした設定の写真。
一番「くっきり」の設定にして撮りましたが、ファインダーから見た景色は風景がボケたままです。そのまま背景がボケているつもりで急いで撮影してしまうと、手ブレが起きてしまう、ということがあります。

確かに、画面には『背景がよりくっきり写るようになります。手ブレに注意するか三脚を使用してください』とメッセージが表示されていました。

また、逆に設定を変えたことを忘れていて、ファインダーを見て風景がボケているつもりで撮影したら、モニターで見るとほとんどボケていなかった、ということが起こる可能性がありますのでご注意ください。

まとめ

私のように、一眼レフカメラを購入後、しばらくの間はオート機能を使用して撮影している人も多いでしょう。

オート以外のモードって難しそうですよね。私もそう思っていた一人です。
でも、いざやってみると案外簡単に出来るものなのです。

もし自分の所有している一眼レフカメラに、「ビジュアルガイド」のようなモードがあったら、最初は設定してみてもいいかもしれません。

この機会にぜひ絞り優先Avモードを使用して、うまく背景がボケた写真を撮影してみてくださいね。

イタガキ マリコ

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宮城県仙台近郊で活動しているフリーライター。1983年生まれ。スマホやアプリ等のガジェット系、音楽や映画、アニメ等のエンタメ系、カメラで写真を撮るのが大好きです。初心者の人にもわかりやすい記事を心がけています。

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